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松武秀樹さんNEW ALBUMレビュー!

先週、松武秀樹さんとお会いする機会がありました。松武さんといえば、シンセサイザー奏者・アレンジャーそしてコンポーザーとして独自の地位を築き上げた方。1978年にはデジタルシーケンサーを使っていたということですから驚きです。そして、この年から1982年まではYellow Magic Orchestraのサウンドプログラマーとして活躍され、その後ソロユニットLogic Systemで活動、25年目を迎えられた方です。現在では、アーティスト等演奏を行う実演家の権利の確立のためにもご尽力されていらっしゃいます。
仕事のお話の傍ら、ちょうどこの9月30日、ニューアルバムを発売されるということで、ほやほやの音を聴かせてくださいましたので、お礼を兼ねてレビューなどしてみたいと思います。もしかして本邦初のレビューかもしれません?!
>mr.matsutake with synth

アルバムタイトルは、『Everything Is In The Nature』。

このアルバムの発売元のブリッジ社の紹介では、タイトルが『NATURE CALLS ME』となっており全11曲だったのが、私が聴かせていただいた盤では全15曲、タイトルが『All Things in Nature』が消されて『Everything・・・』になっているます。これもファンには嬉しい試行錯誤の過程がかいま見えます(下手に創作過程の著作物を著作者の許諾を得ずに公開してしまうと、著作者の著作者人格権(公表権)を侵害してしまうことになりますので気をつけましょう)。

Everything Is In The Nature


サウンドとしては、そうですね、万華鏡のような、という印象です。とてもバラエティに富んだ音楽性を惜しげもなく披露されていて、Vangelisを思わせる映画音楽のような1曲目で幕を開けてから、テクノ調あり、ヒーリング調あり、サスペンス映画調あり、そしてボーカル曲はMike Oldfieldがボーカル曲を中心にアルバムを作っていた時期の雰囲気を漂わせていたり、沖縄風・純日本風のメロディを感じさせたり、と1曲1曲並べていくと、実に音楽の展覧会という感じです。HPのお言葉を借りれば、「今回は「NATURE」をコンセプトに僕らの生活形態を表現」したものだそうで、「今、僕達ができること」として、「アナログとデジタル」、「リアリティとバーチャル」、「戦争と平和」と書かれており、最後に「自然と・・・」とあります。・・・の部分は聴き手に委ねられているのですが、私は聴きながら考えた末、「・・・」=「未来都市」としてみました。安易かもしれませんが、SF好きな私にとって、シンセサイザーを駆使した未来型のサウンドには、エアカー(もう古い言葉ですね)が縦横に宙を横切る未来都市の情景が浮かぶのです。それもE.E.スミスや星新一が描いた未来であって、決してStar WarsやArienとは違います(つまり真鍋博さんの挿絵風、というのが正確です・・・ご存じの方は少ないでしょうね)。
残念ながら演奏者の方のクレジットがないので、どなたがボーカル(男性も女性も参加しています)をとっているかは不明ですが、恐らくバックの演奏は松武さん自慢のアナログシンセサイザーが全編の格をなしているはずです。

現代にアナログシンセサイザーを持ち込む試みとしては、嘗てファッションショー業界でも取り上げられた大ヒット作『OXYGENE』(1976)を発表した、モーリス・ジャールという著名な映画音楽作家(アラビアのロレンスが有名)を父に持つフランス人ジャン・ミシェル・ジャール(Jean Michel Jarre)が、そのアルバムを発表した20年後の1997年、当時ほとんど全てがデジタルシンセサイザーに取って代わられていた音楽界に、全編アナログシンセサイザーで制作した『OXYGENE』の続編『OXYGENE 7-13 』を発表したのを思い出させます。また、まもなくエマーソン・レイク&パーマーのキース・エマーソンが来日しますので、おそらくそのコンサートでもアナログシンセサイザーは大活躍することでしょう。

ちょっと話が横道に逸れましたが、多様な音楽ファンに訴えかける素敵な、あるときは美しく、あるときはメッセージを訴えかけるアルバムだと思います。私の特に印象に残った一押し曲は10曲目の「The Deep Sea」。潜水艇に乗って光の届くぎりぎりの深さの透き通った海をゆらゆらと進んでいく光景が目に浮かびます。普通、海を描くと泳いでいる映像が浮かぶのでしょうけれども、松武さんの音楽の場合は潜水艇に乗っている情景を思わせるところが他と一線を画している個性的なところなのだと思います。

以上、松武秀樹さんのニューアルバムレビューでした。この文章については松武さんにもお読みいただいて、できれば誤りの訂正やご意見等いただければとお願いしてみようと思います。お楽しみに。

最後になりましたが、このブログのレビュー用に松武さんはご自身の写真と新しいアルバムジャケットのデータを提供してくださいました。それらを掲載させていただきつつ、この場を借りてお礼申しあげます。ありがとうございました。

松武秀樹さんのホームページ
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