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棺桶島

安西史孝さんのブログを読んでいたら、畑亜貴さんとのお仕事を昨年暮れにされていて、12月22日に発売された亜貴さんの2枚組ベストアルバム「浪漫月裸の娘達」(多分このアルバムで間違いないと思います)に関わっていらっしゃることが判明!以前アルバムを購入し、いつか亜貴さんのご紹介もこの「遠い音楽」で、と思っていたところでしたので、これを機に書いてみたいと思います。

まずはその前になぜ安西さんであり亜貴さんであるかを少々。

安西さんは仕事の上でもう長いこと(今年で10年ぐらいになります)お世話になっている、作曲をはじめとして音楽に関わることならなんでもこなせるマルチな方(昨年は向学のためご自宅にお邪魔させていただきました。その節はありがとうございました)。もちろんご自身で演奏もされCDも出しておられます。詳細は安西さんご自身のホームページをご覧あれ。
そして亜貴さん。上野洋子さん、伊藤真澄さんのユニットで作詞を担当されていることが私の中での繋がりであり、それがディスクユニオンプログレッシブロック館で見つけた「棺桶島」なるCDを入手したきっかけでした。その亜貴さんが安西さんと繋がっていたことが判明したことで、またまた人の輪がかちりと音を立てて広がった気が(私だけ)して新年早々嬉しく思っています。

で、「棺桶島」ですね。なにせ凄いタイトルです。横溝正史氏の「獄門島」か、モーリス・ルブランの「奇巌城」か、はたまた脱出すべきアルカトラズ島か…しかし、タイトルに反しジャケットはとても美しく、淡い水彩調で描いたロジャー・ディーンといった風。昔なら間違いなく「ジャケ買い」ものです。さらには亜貴さんもとても綺麗な方で、とても「棺桶島」というタイトルからは想像できない容姿をしていらっしゃいます。

さてさて、前置きが長くなりました。サウンドの方は、美しい音の中に微妙に毒(この毒という印象はアルバム全編に共通ですね)が見え隠れした荘厳なイントロ。そして行進曲風のイントロに導かれ、不安を誘うヴォーカルが「棺桶島」というタイトルを彷彿とさせる明るさと暗さが交錯するサウンドスケープ、ここではや畑亜貴ワールドが全開です。
続く「不可侵」は、とてもポップなメロディで、70年台後半にプログレと呼ばれていたジャンルでの構築され且つメロディアスな「美」を感じさせていた雰囲気を共有しているように思えます。それを亜貴さんが歌うと「耽美」あるいは「退廃」という言葉の方が似つかわしくなるのですが。
そしてワルツの調子、「囚われて」。上野洋子さんが書くアニメソングで聴けるようなメロディや言葉運びを感じさせます。前述のとおり洋子さんと伊藤さんのユニットで作詞をされているので相互に感性が干渉しあっているのでしょう。改めて確かめてみれば、亜貴さんも洋子さんらのユニットも同じランティスというレーベルですし。

悪魔系の中の癒し系というものが存在するとすれば、次の小曲「離宮」がそれにあたります。そして続く「卑金属」では金属の気持ちという歌詞的にかなりシュールな世界が小気味よいテクノ風リズムに乗って展開されます。「骨」休めに「涙の木には叫ぶ花」を夾み、曲は「加虐」へ。昨今のいじめ問題が顕在化した社会情勢からするとやや危険なタイトルですが、歌の内容はどちらかというとSM趣味の世界かも…再びYMO「ライディーン」の頃を思い出させるテクノリズムで疾走していきます。

前曲が唐突に終わると、いよいよラストへ向けてGENESIS的展開へ。変拍子が心地よいこのアルバム白眉の「咀嚼夢魔」(打てますが書けません)。メロディは相変わらずポップさを維持していますが演奏は最もプログレ色を強め、この手の音楽が好きな人には楽しめる一曲となっています。

この後収録されている2曲はボーナストラックということなので、その前に収録されている短い曲、幽幻なキーボードに誘われて亜貴さんの語りが木霊する「メソポタミア」で静かにアルバムは幕を閉じていたはずです。

ボーナストラック1曲目の「赤い蝋燭」は敢えて特徴を取り払ったようなさり気ない仕上がりで、このCDの中ではシンプルな曲の方です。そして本当の最後となる「カプセル」。しっとりとした、「棺桶島」というアルバムカラーとは異なったやすらぎの曲でこのCDも終わりを迎えます。

いかがでしたでしょうか。雰囲気は伝わりましたか?いつも申しあげるとおり百聞は一聴にしかずです。ZABADAKファンであれば抵抗無く入り込める世界だと思います。また、冒頭に触れた最新ベスト盤も、フェアリーな亜貴さんが大変美しくジャケットを飾っており良い感じです。これもまた「ジャケ買い」世代を刺激する出来。amazonで簡単に手に入りますのでぜひ。


さらに亜貴さんのことを知りたくなった方は、オフィシャルサイト「髑髏城」(うぅむ、こちらも名前がすごい)をご覧ください。きっとお好きなのでしょう。随所に「骨」を思わせる用語が散りばめられています。こちらを通じて亜貴さんのブログも読めますよ。
2007年01月09日 | Comments(0) | Trackback(0) | 遠い音楽日記
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