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「青い影」訴訟の結果に思う

今月20日、英国高等裁判所で争われていたプロコル・ハルムのかの名曲「青い影」に関する訴訟の判決が出ました。結果は原告マシュー・フィッシャーに著作権の取り分40%を認める、という内容です。敗訴したゲイリー・ブルッカーは控訴する方針だそうなので、まだまだ裁判は続きそうですが…

こちらのBBC NEWSを読む限り、どうもマシューのオルガンソロの創作性を加味すべき、という争いだったようです。訴状その他詳細を知らないので何とも言えませんが、著作者と実演家という法律上の線引きが一度スタジオの中に入ったときには曖昧になる一つの例なのかな、と思いました。

判りやすい例としては、ビートルズの数あるレノン=マッカートニーの曲で、ジョージはギターソロを弾いているわけですが、例えば印象的なイントロのリフがあったとき、そのリフのメロディを考えたのがジョージであったとしても、曲の著作権はあくまでもレノン=マッカートニーにある、ということです。

果たして「青い影」のあの印象的なオルガンのイントロをして著作権は誰が持つことになるのでしょう。

私個人としては、マシューの著作権は今訴訟を起こしたため認められるような判決が出たのであって、もとをたどればやはりゲイリーにあるのだと思います。

ゲイリーが「青い影」という曲を作曲し(まだオルガンソロがない状態)、当時のプロコル・ハルムのメンバーにピアノで語り聴かせ、それを聴いたマシューがイントロにオルガンをフューチャーすることを提案し、自らバッハのカンタータにインスパイアされたあの有名なイントロを弾き、それをゲイリーが採用した、という状況だったのだとすれば、そこに全曲に影響を与える程の創作性があるなら当時から三者(マシューとゲイリー、そして作詞家のキース・リード)の著作物になっていたでしょう。でもこの曲は40年近くの長きにわたりブルッカー=リードの作品としてあらゆる人に認知されてきたものです。それに、このことを認めていくと、多分際限なく世の中のバンドの曲に関する訴訟が勃発し兼ねません(この点優れていたのはGENESISの例があります。彼らの曲の著作者のクレジットはGENESISというバンド名義です)。

ですが、BBCのニュースにもあるように、今は着メロ(ringtone)という音楽の利用形態もあって、イントロやソロ部分がむしろ切り取られて商品になる時代です。そうすると当然「青い影」=イントロのオルガンソロという公式が成り立ってしまうわけです。そうなればマシューとしても黙ってはいられない、ということになりますよね。

というわけで、これは時代の変遷に伴う利用形態の変化がもたらした訴訟、という印象を受けます(すみません、かなり表面的な分析ですが)。

しかし、プロコル・ハルムの長年のファンである私としては、メンバー間のいざこざは避けてほしいもの。誰が作っても名曲は名曲。つい数年前、新宿の厚生年金会館で来日したプロコル・ハルムのコンサートでは、しっかりマシューが猫背にオルガンを弾いてゲイリーが歌ってたじゃないですか!ファンはその姿に感動するのです(最高でした!)。とにかく円満な解決に期待したいです。
コメント
そうですね、私にとっても初期プロコル・ハルムで「そるティ・ドッグに収録されている彼の3曲は大好き中の大好きな曲です。マシューももっと自分の才能に自信を持ってもっと生み出してほしかったです。脱退後に発表した4枚のソロもいいですよね。
ウォーゼル URL 2006年12月31日 22:10:52 編集
オルガン
正直、この話は、さびしいですね。
あの2人は、盟友のはず。

ああ、ピルグリムズ・プログレスが久々に聴きたくなってきました。あのハモンドは、生涯ベスト3に入ります。
9ch URL 2006年12月31日 10:03:12 編集

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