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モーリー・ミューライゼンのソロ・アルバムが存在していたなんて…

なんと幸せなことに、ジム・クロウチ(Jim Croce)の相方ギタリストを務め、共に飛行機事故で亡くなったモーリー・ミューライゼンMaury Muehleisen)のソロアルバム「Gingerbreadd」を聴く機会に恵まれました。

アルバムトップを飾る「A Song I Heard」。美しいアルペジオを中央に、右サイドにジム・クロウチのアルバムで聴かせてくれたような美しいオブリガートを奏でるギター・プレイに耳は釘付け。そしてストリングスのバックも加わり、豪華なサウンドに包まれ、ニルス・ロフグレンをか細くしたような印象の繊細極まりないモーリーのリード・ヴォーカルを生まれて初めて聴いたときの感動は大きかったです。ここには確固たる一人のシンガー・ソングライターとしてのモーリーが存在していたことがわかります。

曲はカントリー調の弾き語り「Mister Bainbridge」から、日本のフォーク・ソングかと思えるようなマイナー調イントロを経て、やや幻想的なメロディがドノヴァン的なヒッピー系サウンドの「Wintry Morning」。もうこのあたりでしっかりアルバムとしてのカラーを打ち出していて、ジャケットのアンソニー・フィリップス風田園風景が眼前に広がる思いです。

続く「Free To Love You」は、アレンジ的にもジムに随分影響を与えていたことがわかる、軽快なフォーク・ソングです。そして「That’s What I Like」ではピアノがより効果的に使われつつ、静かなカッティング・ギターが曲全体のイメージを支配して、とても1970年の作品とは思えない洗練した空気を感じさせます。ヴォーカルはモーリーがダブルトラックで歌っています。

「Elena」は美しい曲です!モーリーの声の動きがなんともいえずきれいで、こんな旋律の歌はもう何年も新しくは聴いていなかったなぁ、と当時の音楽がシンプルなのに豊かだったことに思いを馳せました。さらに言えば、左右のチャンネルから流れるアルペジオにアコースティック・ギターファンは涙を流すでしょう。

そして少し元気を出して「Rocky Mountains」が軽快なリズムとテレキャスターで弾いていると思われるフレーズを絡めながら流れていきます。山の歌というより川の歌をイメージするような流れる曲想が印象的です。遠くに聴こえるペダル・スティールの音も郷愁をかき立てます。

「(Love Is)Just A Passing Thing」では一変して優しいポップ・ソング。恐らく失恋のことを歌った歌だと思いますが、とてもとても切ない雰囲気が出ています。一方「One Last Change」は、モーリーの力強い面が出ていて、ひょっとするとニール・ヤング風の声、グラハム・ナッシュ風の曲調を持った曲です。「Eddie」は素朴なアルペジオをバックに淡々と歌われる曲です。
そしてアルバムのラストを飾るのが「I Hve No Time」。この曲のタイトル、なんだか考えてしまいますね。なのに曲ではアルバム一幸せな雰囲気漂う曲だったりするのです。この30年、ジム・クロウチの音楽を聴きながら、もっとモーリーのサウンドに触れられたらという「夢」が、こうして実現できた私の気持ちとも重なって感動のクロージングです。

モーリーは一貫してマーティン・ギターを好み、D-18とD-35をこのアルバムやジムのアルバムで愛用していたそうです。

モーリーの姉が運営する公式サイトでは、ご紹介したCDが曲ごとに試聴できる他、アメリカとの通販ですが、新たな未発表曲を集めた「Before The Ever Since Early Home & Studio Recordings」という没後33年を記念して発売されたアルバムと合わせ、同時期にリイシューされた「Gingerbeardd」がなんと購入できます!それぞれ1枚20ドル弱+送料です。何しろ後者のアルバムにはジムのアルバムに収録されている「Salon and Saloon」のモーリーただ一人のギターによる演奏も収録されているそうなので、必聴ですよ!(ジムのヴァージョンは、このトラックにトミー・ウェストのピアノを加えて作ったのだそうです。)

謝辞:
モーリーについて急にいろいろなことがわかってうれしく思っています。このチャンスをくださったすずさとさん、本当にどうもありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

コメント
いやはや、お姉さんによるサイトがあったなんて、調べてみるものですね。

私はモーリーのプレイや曲想は日本人向けだと思うので、これを機にもう少し広まってくれたらいいな、と思います。そのためにももう一枚をゲットして紹介する、ですね。

またぜひいろいろな音楽を教えてください!
ウォーゼル URL 2006年12月26日 17:49:10 編集
いやいやいやいやいや。素晴らしいです。
もはや僕よりモーリー通ですね!

『Gingerbreadd』は本当に素晴らしいアルバムですよねー。
あれを世界で初めてCD化したのは日本のヴィヴィド・サウンドでしたが、
日本盤が出ていなかったら僕もここまで聴いていなかったかもしれません。
日本のリイシュー力に乾杯!!

「Salon and Saloon」はそういうトラックだということは、
確かジムの生誕50周年のアンソロジーのブックレットで、
軽く触れられていたような気がしますが、その元があるとは!
あの曲はジムの作品の中でもとりわけ異質ですからね。
未発表音源集、僕もさっそく買おうと思います。

僕のほうがいろいろ発見をいただきました!
ありがとうございました。
すずさと URL 2006年12月26日 11:45:45 編集

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