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トンコリ

今日が、先日から続いているWorld Musicシリーズ第三弾。その名もオキさん。アイヌの血を引く、カラフト・アイヌの伝統弦楽器「トンコリ」奏者です。

「トンコリ」なんて聴いたことない、という方がほとんどでしょうか。私も例に漏れません。ですが矢井田瞳さんや角松敏生さんとも競演しているということなので、私などが思うより知名度は高いのかも知れません。それでも、先日来この「遠い音楽」には口琴やらテルミンやらSteelpanやら馬頭琴やら、変わった楽器のオンパレード、中でもこの「トンコリ」は群を抜いているのではないでしょうか。

オキさんのサイト「CHIKAR STUDIO OKI OFFICIAL WEB SITE」を覗いてみると、「トンコリ」についての解説があります。それによると、「アイヌ民族唯一の弦楽器」であって、「胴が細長く平べったい」、「5本の弦はすべて開放弦で、ギターのようにフレットを押さえて音程を変化させることができない」、「演奏者は5本の弦が発する5色の音をリズムによって刻み、奏でるほかない」、これで基本的な想像力は満たされるはずです。なるほど、そういう楽器か、と。しかし実際の音は聴いてみないとわかりません。幸いオキさんのサイトで試聴ができる曲がありますので、そちらを参照してみてください。

さて、こんな楽器を弾く方と私の音楽的趣味は一向に接点はないだろう、と思っていたのですが、サイトを見ているうちに、昨年イギリスで開催されたWOMADに出演されていることが判明。なんだ、繋がってるじゃないですか。WOMADといえば、我が敬愛するミュージシャンの一人、元GENESISのPeter Gabriel氏が主催するイベントでありレーベルであり活動ですね。正式名称は「World Of Music, Arts & Dance」。公式サイトもあります。

というわけで、そのサウンドですが、これがまた至ってシンプル。そして思ったよりずっとリズミックです。トンコリの伝統曲は、もともと5本の弦の開放、つまり5つの音でしか構成されていないわけで、この組合せをいかに聴かせるか、という視点にたったとき、リズムが重要な役割を果たすということだそうです。しかもオキさんの場合は、さらにそれに各様々なジャンルのリズムを取り入れて表現力の拡大に取り組んでいます。

乾いた弦が立てる余韻の少ない音は、三味線ならぬ五味線、さらにいえば装飾を廃したMichael Hedges、というと言い過ぎかも知れませんが2曲目あたりを聴いていると、あのMichaelの名曲「Aerial Boundaries」がもたらす雲海のイメージが眼前に浮かんできました。
そうですね、全般的に山水画をイメージしますね。変化に富んでいても、それは色の変化ではなく地形の変化です。しかもあまり急峻ではない地形。ときには平地でありさえします。ただ、常に川がそこには流れているように感じられます。流れる水のイメージ。とうとうと流れるイメージは繰り返しの多さによるものだと思いますが、その感じはまさにミニマム・ミュージック。メロディが西洋風になったらSteve Reichの音楽といっても通じる気がしました。

静かな音色に浸っていると、なんだか心静かになっていくような、そんな効果はここのところご紹介してきた様々な演奏者の方々と共通するものがあります。都会の喧噪を遮断し、窓を閉めて聴きたくなる音楽がここにあります。
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トンコリトンコリはアイヌに伝わる伝統的な弦楽器で樺太|カラフトアイヌが用いていた五弦琴(三弦や六弦の物もある)。ギターとは違い、胴体部は細長く平べったく直線的な作りで先端は尖っている。胴部には意匠が施されている事もある。トンコリは女性の体を模して作られて
楽器の基礎知識 2007年03月07日 23:09:41
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