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タルバガン『野遠音』の響き

巻上公一さんのライブで等々力さんのお名前が出たこと(巻上さんより先にトゥバへいらっしゃっていたそうです)と、ちょうど身近に聴く人が現れた偶然が重なって、タルバガンという等々力政彦さんと嵯峨治彦さんのデュオ・ユニットのCDに触れる機会を持ちました。
アルバムのタイトルは「野遠音」。「Nodoomi」と読むそうで、ちょっと喉にひっかかった素敵な響きです。ジャケットも青と緑のツートンカラーにモンゴル風民族衣装に身を包み、それぞれ楽器を抱えたお二人の絵が描かれていて好みな感じ。音への期待が高まります。

そのサウンドは、というと、全くこうした音楽に触れたことがない私にとってもなかなか新鮮な体験でした。
楽器の名前は皆目わかりませんが(どれかは馬頭琴なんだと思います、おわかりになる方教えてください…)、三味線とバンジョーを合わせたようでいてかなり低音でリズムを刻む弦楽器に、二胡風の音が重なり、さらには不思議な喉歌が浮かんでは消えるといった趣は、砂漠の幻想か、はたまたモンゴルのグレゴリオ聖歌か、という印象です。とても耳にすんなり入ってくることにびっくり。
日本語を使った歌もあり、それは少しはっぴいえんどの細野晴臣さんのヴォーカルを思わせたり。ホーメイもサウンドにピッタリ溶け込んで、風のように流れていきます。

タルバガンを紹介してくれた方は、彼らやオーストラリアの民族楽器Didgeridoo等大地を感じさせてくれる音楽が好き、と語っていましたが、確かに遙か彼方まで見渡せ、その見果てた先には悠久の山々がかすんでいるような大地に根ざしていることが伝わってくる音楽です。

聴いているうちに麻生外務大臣の声が何度か出てきたような気が…それにしても彼の声、モンゴルの民族音楽向きだと思いませんか?(閑話休題)

失礼、曲はそれぞれの個性を振りまきながら進んでいます。どの曲も一貫したカラーに彩られているものの、変化に富んでいて聴き手を飽きさせない作りになっています。9曲目の「654ピエルゲー」などは、Mike OldfieldかGENESISか、という嬉しい変拍子、プログレファンなら喜べます。

そして、もう一つこのアルバムでの初体験となったのが、OKIさんという方が弾くTONKARIという楽器。アイヌの伝統的な楽器だそうで、原初のギターという感じの形をしていて、やはり低いバンジョーのような音を出します。アルバム6曲目では、古代ダンサンブルなリズムをキープする役を担っていますが、これまた不思議に違和感なく耳に入ってくる音です(このTONKARIについてはまた別の日に取り上げようと思います)。

全体的なこの「違和感」のなさ、それは私たちが彼の地の民族の血を引いていることと無関係ではないような気がします。根源的な音として私たちの中に綿々と流れているのは、恐らくインドのシタールやアイルランドのTin Whistleの音なのではなく、このアルバムから聞こえてくる音たちなんだろうなぁ、と改めて思いました。
そんなことを考えていたら、広々とした大地がイメージされる理由が一つ思い浮かびました。それは、エコーとかリバーブとかがそれぞれの音に余りかけられていないためかな、と。もちろん使われている楽器自体にそういう効果が似合わないのでしょう。そのお陰で、そうした残響を伴わない広大な空間がイメージされるのかな、と。残響がホールの空間を聴き手に意識させる手法なら、残響がないことは野外を連想させる音作りの手法なのかも知れません。

聴き終えてみて、私もかつてはThe Beatlesから始まり、アメリカのウェストコースト系とイギリスのプログレしか聴かない期間が長い間ありましたが、最近は随分いろいろな音楽を聴くようになったなぁ、とつくづく思いました。そして世の中にはいい音楽は見つけても見つけてもなくならないくらいあるんだなぁ、とも。最近の打ち込み系音楽に慣れきってしまった人にも、時にはこんなリラックスして聴ける音楽で心を休めることができたら、世の中もっと優しくなるんじゃないかな、なんて…ビールを片手に考えることも広大になる夜でした。

Tarbagan official siteはこちら(ブログもあります)

注)記事を書きながら、実は私にはトゥバもモンゴルも区別がついておりませんでした。そこでネットで少し調べてみると、トゥバは、正式国名をロシア連邦 トゥバ共和国といい、バイカル湖の西方に位置する、首都クズル、人口約30万人の小国です。面積は北海道の約2倍ほどしかなく、国土の半分ぐらいは森林で、残りが草原という、想像していたよりは小さな国であることがわかりました。その草原が広がる南部はそのままモンゴルの北西部の国境と接していて、あながちイメージとしては間違っていないのかなと…あくまでもイメージと言うことで…
コメント
コメント&トラックバックありがとうございました!日本ではこういう時期の方がタルバガンの音楽はあうかも知れませんね。
今度のツアーには私にタルバガンを紹介してくださった方からもお誘いいただいたのですが、生憎スケジュールが合わずでした。また次の機会に…

ライブのご成功をお祈りしております!
ウォーゼル URL 2006年10月30日 08:55:18 編集
大変遅くなりましたが、タルバガン ブログへのトラバありがとうございました。ご紹介いただきましたCD『野遠見』の企画制作販売者のブックスボックス田原です。
お詫びを。TONKARI という楽器は(多分)ありません。こちらの校正漏れでして、トンコリ(TONKORI)と書くべきところです。再プレス分からは修正してあります(汗)。ごめんなさい・・・。

もうすぐそのタルバガンの全国ツアーです。
http://booxbox.cocolog-nifty.com/tarbagan/2006/10/__f9f4.html
生音・生演奏も良いですよ。是非、おいでください。
今後とももろもろご愛顧のほど。
田原@ブックスボックス URL 2006年10月29日 19:28:49 編集

管理者だけに表示する
 「タルバガン TARBAGAN」は、等々力政彦 (トゥバ音楽)と嵯峨治彦 (
タルバガン TARBAGAN 2006年10月29日 19:20:57
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