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松林図屏風(萩耿介さん作)を読んで

松林図屏風松林図屏風
萩 耿介

日本経済新聞出版社 2008-11-29
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以前ご紹介した、高校時代の同級生による日経小説大賞受賞作品が本になって出ましたので、1月5日に購入し、昨日までに読み終わりました。

作品としては、短い簡潔な文章の中に上手く時代の息づかいを閉じこめながら、主人公長谷川等伯をはじめとする主要な登場人物の心理の移り変わりを巧みに描写しており、さすが大賞作品、と唸らされました。小説としての構造もしっかりしており、時代背景や狩野派、長谷川派の絵に関する予備知識があった方がより楽しめると思いますが、それらがなくても十分面白く読み通せました。
タイトルの堅い印象とは裏腹に、内容は親しみやすさすら感じ、先を読みたい、という気持ちにさせてくれる娯楽性も兼ね添えています。

ただ、私個人として印象的だったのは、彼や仲間と過ごした高校時代、絵、美術というものが一つのキーワードになるくらい重要なものだったなぁ、ということをこの作品の題材が「絵」であることで思い起こさせられたことでした。特に仲間の中核だった二人は、絵やデザインの方面に進み、今もその道を切り開いていますし、彼らから受けた影響は少なからず今も根深く私の中で生きていると思っています。音楽を聞くときも、ジャケットに重きを置き、ジャケットとその中に収められている音楽との関連づけを考えながら聞く癖がついたのもその頃のことです。

今年の年賀状で、その中核の友人のうちの一人が、「肺癌に冒されているが元気です」、と、これまた彼らしい一言を書いてよこしたことも、自分の記憶がこの頃につながるきっかけになり、勝手にこの本の主人公に友人の姿がかぶってしまったりしたのでした。

みんな元気で頑張ってほしいものです。私も負けずに頑張ります。
2009年01月18日 | Comments(2) | Trackback(0) | 遠い音楽日記
コメント
No title
>ciapoohさん

知識の有無は関係なく楽しめましたよ。図書館にあるといいですね。
ウォーゼル URL 2009年01月22日 23:23:55 編集
難しそうな印象のタイトルですね!
どうも私には全く知識のない世界のようですが、ご紹介の内容を拝見し
いつの日か手にとって見ようと思いました。

古い友人の元気は、笑顔の元になりますね(^^)
ciapooh URL 2009年01月18日 21:11:23 編集

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